完全予約制

高崎のフレンチレストラン・エキリーブレの入澤です。


完全予約制・・・

なんとなく敷居が高そう。

行きにくい。

値段が高そう。

めんどくさい。


そんなネガティブな印象を持ってしまう方も少なくありません。


予約して行くお店

予約しないで行くお店

双方のメリット・デメリットが存在します。


解説の前に、1つだけ理解しなければいけない事があります。

それは、「お客様は神様ではない」という事です。


誰が偉い、偉くないではない。


わかりやすい例えで表現すると

ここに一組の夫婦がいます。


旦那様が働き、奥様は専業主婦です。


・旦那様がお金を稼ぎ、奥様を養うと考えると旦那様方が偉いとなります。


・奥様が支えてあげているから、旦那様は仕事が出来ているんだと考えると奥様が偉くなります。


このような夫婦は大抵ギクシャクします。


ではこのように考えてみてはどうでしょうか。

「君が一生懸命家庭を支えてくれているから、僕は毎日仕事に集中出来ているんだよ。

いえ、あなたがいつも生き生きしているから毎日家事を頑張ろうって思えるの。」


これはどちらが偉いではなく、双方が理解し感謝の気持ちを持って共存している状態です。


何が言いたいのか??


お客様と飲食店も、ひいては生産者や製造者も、同じように共存していくべきだと私は考えます。


私たちを取り巻く環境は人間を中心に発展し、とても便利になりました。

365日24時間営業の飲食店・コンビニ・インスタント食品・・・

食べたいときに、なんでも食べられるのが当たり前の世の中です。


でも、どうでしょう??

このような世の中にすると、どれだけの無駄を出す事になっているか。

考えたことはあるでしょうか??


毎日どれだけの食材が廃棄されているかご存知でしょうか?

廃棄するという事は、企業の損失です。

企業は損失を防ぐためにあらゆる手を打ちます。

賞味期限を延ばす為に防腐剤・添加物を使い、食材原価を落とす為に農薬を使い、動物虐待のような飼育をし

更には生産者から安く買い叩き・・・製造工程でも様々な方法で費用を圧縮します。


ある特定の人々がより便利に暮らすために、沢山の弊害を被る人がいるという事実をもう一度考えていく時期だと思っています。


そして、便利に暮らしていると思っている人も実は沢山の弊害を、知らず知らずのうちに被っています。


その事に、気づいている人・気づかない人・気づきたくない人・気づかれては困る人。


食という職業を真剣に取り組んで約16年が経ちました。

美味しい料理を作ろうと思うと食材に行きつきます。

良い食材を追い求めると生産現場に行きつきます。

生産現場に足を運ぶと、自然環境に行きつきます。


安心して召し上がれる料理を作ろうと思うと食材を観察しなければいけません。

今この食材は新鮮なのか?旨みが増しているのか?それとも腐敗しているのか?

そして行き着くのは、生命を扱っているという事。


生きているものを殺し、頂く事で生かされているという事。

「いただきます。」日本人なら誰もが食事の最初に言う言葉です。


自然という環境に感謝し、日々厳しい自然環境と闘いながら生産している生産者に感謝し

食材となる野菜や動物に敬意を払いありがたく頂く。


今の便利さは、不自然な事が当たり前になりすぎて麻痺している・・・

そう思えてなりません。


私が料理人として出来る事というのは、些細なことなのかもしれない。

でも、気づいているのに何もしない訳にはいきません。


真っ当な料理人でありたいその覚悟と

自分の与えられた役割をまっとうする責任が

完全予約制という形である事。


ご予約頂いた方の喜ぶを顔を思い浮かべながら食材を仕入れ

必要な分だけを気持ちを込めて仕込み、その魅力が最大限輝く瞬間にご提供する。


当店の完全予約には、こんな思いが込められいます。


ご理解頂き、当店を贔屓にして頂いているお客様に感謝します。

日々厳しい状況のなか、ポリシーを持って生産している生産者を尊敬し感謝します。


提供される方(お客様)提供する側(飲食店)支える側(生産者)

お互いに理解し、感謝し、共存できる世の中に微力ながら誠意をもって取り組んでいくつもりです。



今の時代にあって、私の考えはきれい事かもしれません。

でも、物事の本質(不変な事)だと思っています。


美味しい食事は人を幸せにする!!これも不変な事!!


長文にお付き合いいただきありがとうございました。


**高崎のフレンチレストラン エキリーブレ**

カウンター&個室の少数貸し切りが大好評!!

高崎市栄町2-18

ご予約は027-386-6452

ネット予約はホームページから